(社)東京都宅地建物取引業協会 府中稲城支部 機関紙 「同舟」難読漢字
 
機関紙「同舟」創刊号〜39号までの文中に出てくる難読漢字。

 NO.   漢 字   よみがな                 意 味           
 001  乃至  ない‐し 数・階級・種類などを示すときに上と下との限界を示して、中間を略すのに使う語。…から…
にかけて。「三人―五人」
または。あるいは。
   対需  たいじゅ 必要性
   如何  いかが (疑問を表す) どんなに。どんなで。どのように。どう。
(反語を表す) どうして…か(そんなはずはない)。
(どういっていいかわからないほどであるの意で、強調を表す) どれほど…ことか。どんなに
かまあ。蜻蛉中「さらむ後にものしたらむは、―人わらへならむ」
「どうですか」と呼びかけすすめる語。「
   漸く  ようやく しだいに。だんだんと。
しばらくたって。
おもむろに。ゆっくりと。
やっとのことで。かろうじて。
    編集・編輯  へん‐しゅう 資料を或る方針・目的のもとに集め、書物・雑誌・新聞などの形に整えること。映画フィルム・
録音テープなどを一つにまとめることにもいう。
   尤も  もっとも 道理にかなうこと。道理至極なこと。
そうはいうものの。但し。はたまた。
   丁稚  でっ‐ち 職人または商人の家に年季奉公をする年少者。雑役に従事した。
年少者を卑しめていう語。
   一意  いち‐い 一つの考え。また同じ考え。〈日葡〉
(副詞的に) 一つの事に精神を集中するさま。ひたすら。
ただ一通りに定められること。
   拙筆  せっ‐ぴつ まずい筆跡。自分の筆跡の謙譲語。
 002  開陳  かい‐ちん 意見などを申しのべること。
   虞
 恐れ・畏れ 
 おそれ おそれること。恐怖。「―を抱く」
心配。気づかい。不安。「失敗する―がある」
かしこまること。敬意。
   鞭撻  べん‐たつ むちでうつこと。処罰して戒めること。
いましめはげますこと。督励。「今後とも宜しくご―下さい」
   所謂  いわゆる 世間で言われている。
俗に言う。
   錦上  きん‐じょう 錦(ニシキ)の上。美しい物の上。日葡「キンシャウ」
―花を添える
   大鵬  たい‐ほう [荘子逍遥遊「鯤之大不知其幾千里也、化而為鳥、其名為鵬」] 一とびに九万里ものぼるという
想像上の大鳥。鵬。おおとり。「―の志」
 003  巨躯  きょ‐く 大きなからだ。巨体。
   辿り  たどり たどること。探り求めながら行くこと。
物事の筋道を探り知ること。
   因習・因襲  いん‐しゅう 古くから伝わっている風習。多く、時代に不適なものに非難の意をこめて用いる。「―
   諦め  あきらめ あきらめること。思いきること。断念。「―がいい
   料簡・了簡  りょう‐けん 考えをめぐらすこと。思案。所存。
とりはからい。処置。対策。
堪え忍ぶこと。こらえること。ゆるすこと。
 004  委細  いさい くわしい事情・事柄。万事。
   諮  し 上の者が下の者の考えを問うこと。はかること。「―問」「―議」「―詢」
   委嘱  い‐しょく (仕事などを人に)ゆだね頼むこと。任せ頼むこと。委託。「研究を―する」
   鑑みる
 鑒みる
 かんがみる 先例や実例に照らして考える
   夙・宿  しゅく つとに【夙に】
ずっと前から。
   羨望  せんぼう うらやましがること。
   至り  いたり 最高に達していること。結果。
   末孫  ばっそん ある人の血筋のすえにあたる子孫。
   罪悪  ざいあく 悪い行い。
   過言  か‐ごん 言いすごして無礼となること。失言。
実際以上に誇張して言うこと。言いすぎ。
   洵に  まこと‐に いつわりなく。ほんとうに。転じて、非常に。
「まこと」に同じ。
   据え膳  すえ‐ぜん 食膳を人の前に据えること。また、その膳。
人を働かせ、自分は何もしないでいること。浮世床初「うぬが飯をもらつて食つてる内では水
も汲まず―で居て」
準備をととのえて相手に受けさせようと待ちかまえること。女の方から言い寄ることにいう。
浄、夏祭浪花鑑「―と鰒汁を食はぬは男の内ではない」
   開闢  かい‐びゃく (室町時代はカイヒャク)
天地の開けはじめ。世界のはじめ。
開山。また一般に、物事のはじまり。
   達観  たっ‐かん 一部に拘泥しないで全体を観察し、真理・道理をみきわめること。また、何事にも動じない心
境に到ること。
全体を見通すこと。広く見渡すこと。大観。
   同慶  どう‐けい 自分にとっても同じようにめでたく喜ばしいこと。「御―の至り」
   記す・誌す  しる・す 書きつける。記録する。
記憶にとどめる。覚えておく。
書き著す。著述する。
 005  陥る
 落ち入る
 おち‐い・る おちて入る。おちこむ。
くぼむ。へこむ。陥没する。
計略にかかる。「敵の術中に―・る」
攻め落される。「城が―・る」
息が絶える。平家一一「手負(テオイ)のただいま―・るに、一日経(イチニチギヨウ)かいてとぶらへ」
よくない状態にはまりこむ。「危篤に―・る」「ジレンマに―・る」
 憂き目  うき‐め 悲しいこと。つらいこと。
   偶・適・会  たま‐たま 偶然。ちょうどその折。
まれではあるが、時折り。「あの人とは―道で会う」
   旁  かた‐がた (「方方」とも書く)
あれこれ。いろいろ。なにやかやと。
いずれにしても。どのみち。
ついでに。併せて。かねて。かつ。「
…を兼ねて。がてら。
   一再  いっ‐さい 一、二度。一、二回。一両度。
―‐ならず【一再ならず】
   鍬  くわ 田畑を耕すほか、中耕・除草・作畦など各種の作業に用いる農具。風呂(フロ)という木の台、〓(サ
キ)という金具、木製の柄から成る。風呂がなく、柄が直接金具についているものを金鍬(カナグワ)
   稗飯  ひえ‐めし 稗を米にまぜて炊いた飯。
   冷飯   ひや‐めし 冷えた飯。
「冷飯食い」の略。
   米飯   べい‐はん こめのめし。
   糊口を凌ぐ  ここうをしのぐ かろうじて生計を立てる。
   些か・聊か   いささか すこし。わずか。
かりそめ。ついちょっと。
(下に否定の語を伴って) すこしも。
   鼻漏   はなもれ もれ【漏れ・洩れ・泄れ】
漏れること。また、そのもの。脱落。ぬけ。おち。「記帳―」「ガス―
   厠   かわ‐や (川の上に掛けて作った屋の意。また、家の側の屋の意ともいう) 大小便をする所。便所。記中
「朝署(アサケ)に―に入りし時」
    恰も・宛も    あたかも
まるで。まことによく。
十中八九(ジツチユウハツク)。ほぼ。
ちょうどその時。
   妙齢  みょう‐れい うら若い年頃。「―の婦人」 
    莚
 筵・席・蓆・  
 むしろ 藺(イ)・蒲(ガマ)・藁(ワラ)・竹などで編んだ敷物の総称。
「わらむしろ」の略。
すわる場所。会合の場席。座席。 
   若し夫れ   もし‐それ 〓接続〓言い出したり改めて説き起したりする時に用いる語。多く漢文訓読に用いる。 
     愈々     いよ‐いよ (イヤ(弥)の転イヨを重ねたもの。上代では「いよよ」の形で使われた)
その上に、より一層。ますます。
確かさが増し決定的となったさま。確かに。まちがいなく。
勢いがそこまで来たさま。とうとう。ついに。
決定的な事柄がもうじき起ると予想されるさま。
     方今  ほう‐こん ちょうど今。ただ今。現今。目下。 
 006  因って・仍て  よっ‐て そういうわけで。そのために。
―件(クダン)の如し
   漸く  ようやく (「徐」や「漫」の訓のヤヤク、もしくは「漸々」の訓ヤクヤクの転かという)
しだいに。だんだんと。
しばらくたって。
おもむろに。ゆっくりと。
やっとのことで。かろうじて。
   尤も  もっとも 道理にかなうこと。道理至極なこと。
そうはいうものの。但し。はたまた。
   就中  なかん‐ずく (ナカニツクの音便。漢文訓読に由来する) その中で。とりわけて。特に。
   窮  きゅう・きわめる (「究」に通じる) きわめること。きわまること。「―理」「無―」
こまること。まずしいこと。「―余」「―乏」「貧―」
   詳らか
 審らか 
  つまびらか (ツバヒラカの転。古くは清音) くわしいさま。事こまかなさま。
   乃至  ない‐し 数・階級・種類などを示すときに上と下との限界を示して、中間を略すのに使う語。…から…
にかけて。「三人―五人」
または。あるいは。
   又・亦・復  また (「股」の意から)
再び。二度。
同じく。ひとしく。
ほかに。別に。別のとき。
   凡そ  およそ (オホヨソの約) 物事の概要。概略。転じて、粗略。
全く。「―価値が無い」「―ばかばかしい話だ」
昔の法文で条々の初めに置き発語として用いる。
   緊褌  きん‐こん 褌(フンドシ)をしっかりしめること。
―‐いちばん【緊褌一番】
 007  開陳  かい‐ちん 意見などを申しのべること。
   些か・聊か  いささか すこし。わずか。
かりそめ。ついちょっと。
(下に否定の語を伴って) すこしも。
   這般  しゃ‐はん (「這」は此の意) これら。かよう。また、このたび。今般。「―の情勢により」
   感嘆・感歎  かん‐たん 感心してほめること。「出来ばえに―する」「―の声をあげる」
なげき悲しむこと。
―‐し【感嘆詞】
   豈   あに (打消の語を伴う) 何も。なんら。
(反語に用いる) なんで。どうして。
 008  哀惜  あい‐せき 人の死などを悲しみ惜しむこと。「―の念に堪えない」
    旁  かた‐がた (「方方」とも書く)
あれこれ。いろいろ。なにやかやと
いずれにしても。どのみち。
    兼帯  けん‐たい 二つ以上の官職を兼ねること。兼任。かけもち。
一つの物を、二つ以上のことの役に立てること。兼用。「朝昼―の食事」
   擱く
 置く
 措く
 お・く あるがままその位置にとどめる意。
すでに存在する事物をそのままにする。
手を触れずにいる。手を加えることをしない。
そのままの状態で残す。保存する。
さしおく。除く。
見捨てる。ほったらかす。
途中でやめる。中止する。中断する。
 009  今般  こん‐ぱん このたび。こんど。今回。「―左記へ転居いたしました」
 011  些か・聊か  いささか すこし。わずか。
かりそめ。ついちょっと。
すこしも。
 012  酣・闌  たけなわ 物事の一番の盛り。真っ最中。
少し盛りを過ぎたさま。
   靄靄  あい‐あい 雲や霞(カスミ)の集まりたなびくさま。また、ゆったりしているさま。靄然。
 013  施行  し‐こう (シギョウとも) 実地に行うこと。
〔法〕(セコウとも) 法令の効力を現実に発生させること。法律は特に規定がなければ公布後
満二○日を経て施行される。
   応召  おう‐しょう 召しに応ずること。特に、在郷軍人が召集に応じて指定の地に参集すること。
   流石  さすが やはりそうはいうものの。なんといってもやはり。
   書翰
 書簡
  しょ‐かん てがみ。書状。
文字を書くこと。筆跡。
    扨   さて    そういうことで。それでもやはり。そのままで。
ほんとにまあ。なんとまあ。
それにしても。それはそうと。ところで。
   今次  こん‐じ このたび。こんど。今回。
 014   漸く  ようやく (「徐」や「漫」の訓のヤヤク、もしくは「漸々」の訓ヤクヤクの転かという)
しだいに。だんだんと。古今恋「あひしれりける人の―かれがたになりけるあひだに」
しばらくたって。
おもむろに。ゆっくりと。
やっとのことで。かろうじて。「―目的地にたどりついた」
 015  炎暑  えん‐しょ 夏のきびしい暑さ。酷暑。炎熱。季・夏
   深甚  しん‐じん (古くはジンジンとも) 意味・気持などが非常に深いこと。甚深。
   好日  こう‐じつ こう‐じつ【好日】カウ‥
よい日。「日日これ―」
   爾来  じ‐らい それより後。その時以来。「―数年がたった」
    厳父  げん‐ぷ きびしい父。
父の尊敬語。
 016   所以  ゆえん (故ニナリの音便形ユヱンナリに起る語) いわれ。わけ。
   花卉  か‐き (「卉」は多くの草) 観賞のために栽培する植物。花物・葉物・実物(ミモノ)などがある。「―園芸」
 017  基因
 起因
 き‐いん 物事の起る原因となること。おこり。もと。「不注意に―する事故」
    酬いる
 報いる
  むく・いる むく・ゆ(上二)
受けた恩義・行為に対して、相応のことを返す。
受けた害や行為に対して仕返しをする。返報する。報復する。
報酬を払う。
 018  励行  れい‐こう はげみおこなうこと。一所懸命つとめること。「乾布摩擦を―する」「貯蓄の―」
 019  携行  けい‐こう たずさえて行くこと。「―食糧」
   大喝  だい‐かつ 大声で叱りつけること。「―一声」
 廉  かど 数え立てるべき箇条。また、理由として指摘される事柄。花鏡「面白き―を少な少なと見せて」。
「不審の―がある」
―を倒さぬ
 茲
 此所
 此処此
 是斯
 こ‐こ 話し手が「これ」と指せるような範囲の所。
話し手の現に今いる所。又、その近く。このところ。この場所。
話し手が話題として直前にとり上げた場所。
 020   押捺  おう‐なつ 印判をおすこと。
   多寡  た‐か 多いことと少ないこと。多少。
       寂寥    せき‐りょう ものさびしいさま。ひっそりしているさま。「―たる眺め」「―感」
 021  燐光  りん‐こう 黄燐を空気中に放置し、暗所で見るときに認められる、青白い微光。
 022  許り   ばかり 体言、活用語の終止形につく。
分量・状態・程度などの、おおよその見積りを表す。大体…ぐらい。…ほど。
おおよその時期・時刻を表す。頃。
おおよその場所を表す。あたり。辺。
体言、活用語の連体形につく。
事柄の範囲がそれ以上に出ないことを表す。
それだけに限定する意を表す。だけ。
今にもしようとする状態にある意を表す。「出かける―のところに急用ができた」
そのことが完了してから間がない意を表す。「今仕上がった―だ」
   観瀟  かんしょう 見て楽しむ
 023  遺漏  い‐ろう もれること。手ぬかりのあること。「万(バン)―のないようにせよ」
   名状  めい‐じょう 状態を言葉で表現すること。「―しがたい惨事」
    斯業  し‐ぎょう この事業。「―の発展に尽す」
    凌駕・陵駕  りょう‐が 他のものをしのいでその上に出ること。「他社を―する」
    諸彦  しょ‐げん (「彦」は男子の美称)(多数の男子に向かっていう) 皆さん。あなたがた。
   所以  ゆえん (故ニナリの音便形ユヱンナリに起る語) いわれ。わけ。
 024 
 025  勘案  かん‐あん あれこれを考え合せること。「諸事情を―して立案する」
 026   奇諢  きこん 奇を衒(テラ)う
一風変ったことをしてみせる。
   窺う  うかが・う のぞいて様子を見る。そっと様子をさぐる。
ひそかにつけ入るすきをねらう。時機の到来を待ち受ける。
見て察知する。「配慮が―・われる」
手がかりを求めて調べる。
いちおう心得ておく。
 027
 028  雖もモ  いえ‐ども (イフの已然形に助詞ドモのついた形。漢文の「雖」の字の訓読によって広く行われるに至った
語。「言う」の意はほとんどない。確定逆態の意を表したが、後には用法が拡大されて、仮定逆
態の意にも用いられる。常に助詞「と」から続き、接続助詞的に用いられる)
…けれども。…ども。
(仮定の意で) …ても(でも)。…とも。
 029  非凡  ひ‐ぼん 平凡でないこと。衆人よりすぐれていること。「―な人」
   連繋
 連係
 聯繋
 れん‐けい つながって次に及ぶこと。つらなりつながること。つらねつなぐこと。また、そのつながり。
 030
 031  褒章  ほう‐しょう 奇特行為者を表彰するために栄典として授与する褒賞の記章。褒章条例に、紅綬・緑綬・藍綬・
紺綬・黄綬・紫綬の六種が定められている
   光環  こう‐かん 暈(カサ)に同じ。
かさ【暈】
〔天〕(halo) 太陽または月の周囲に見える光の輪。光が微細な氷の結晶から成る雲で反射・屈
折を受ける結果生ずる。半径二二度のものと四六度のものとがある。広義には光冠をも含む。日
暈(ヒガサ)。月暈(ツキガサ)。うん(暈)。光環。ハロー。「月に―がかかる」
   黄道帯  こうどう‐たい 〔天〕獣帯に同じ。
じゅう‐たい【獣帯】ジウ‥
〔天〕(zodiac) 黄道を中心にして南北に幅それぞれ八度、すなわち総幅一六度の帯。主な惑星
および月・太陽は主としてこの帯内を運動し、その外には出ない。これらの天体の位置を指定す
るため、古代よりバビロニア・エジプト・インドにおいて獣帯を十二宮に等分した。
   銀翳  ぎんえい 銀の影
 032  此処・此所  ここ 近称の指示代名詞。この場所。この場面。今述べている事態。
   互い  たがい 相対するものの両方。
    頗る  すこぶる やや多く。少しく。やや。軽く。
おびただしく。はなはだ。よほど。
    錦旗  こんき にしきのみはた【錦の御旗】
    令旨  れいし 命令を書きしるした文書。
   戦捷
 戦勝
 せんしょう 戦争に勝つこと。〓戦敗
    払暁  ふつぎょう 夜がやっと明けようとする時分。〓未明
    壊乱  かいらん くずれ乱れてひどい状態になること。
   虎口  ここう 非常に危険な場所・状態。
   遁れた  のがれた にげること。身をかくすこと。トン「―走」「―辞」「隠―」
   而して
 然して
 そ‐して 〓接続〓そうして。その上に。
   陥れる
 落し入れる
 おとし‐い・れる おとしい・る
中に落ちこませる。おちいらせる。
だまして苦しい立場にはめこむ。「
城や敵陣などを攻めとる。
   自刃  じ‐じん 自ら刃(ヤイバ)をもって生命を絶つこと。自害。
   首級  しゅ‐きゅう (中国、戦国時代の秦の法で、敵の首を一つとれば階級が一つ上がったからいう) 討ちとった首。
しるし。「―をあげる」
   此所
 此処
 此
 是
 茲
 斯
 こ‐こ 話し手が「これ」と指せるような範囲の所。
話し手の現に今いる所。又、その近く。このところ。この場所。
話し手が話題として直前にとり上げた場所。
わが身。自分。
話し手の近くにいる人。
この世。現世。
この国。わが国。
 034  忌憚  き‐たん [中庸] いみはばかること。遠慮。「―なく述べる」「―のない意見」
   甚だしく  はなはだしく ひどく。
    為政者   いせい‐しゃ 政治を行う者。
 036  竈業
 釜
 窯 
 缶 
 そうぎょう 《竈》 「かまど」に同じ。
《釜》 飯を炊いたり湯を沸かしたりする金属製の器。鍋よりも深く造り、胴に鍔(ツバ)をつ
ける。はがま。まろがなえ。
茶道で湯を沸かすのに用いる器。
   蒐集
 収集
 しゅう‐しゅう あちこちから取り集めること。「ごみの―」
(趣味や研究のために、ある品物や資料などを)いろいろと集めること。また、その集めたもの。
   九仂の功  くろくのこう はたらき
   一簀  いっさく 簀はすのこ
 037   同慶  どう‐けい 自分にとっても同じようにめでたく喜ばしいこと。「御―の至り」
   雖も  いえ‐ども (イフの已然形に助詞ドモのついた形。漢文の「雖」の字の訓読によって広く行われるに至った語。「言う」の意はほとんどない。確定逆態の意を表したが、後には用法が拡大されて、仮定逆態の意にも用いられる。常に助詞「と」から続き、接続助詞的に用いられる)
…けれども。…ども。
(仮定の意で) …ても(でも)。…とも。
     徒労  と‐ろう むだな骨折り。「―に終る」
 038  寂寥  せき‐りょう ものさびしいさま。ひっそりしているさま。「―たる眺め」「―感」
   篤志  とく‐し 気の毒な人や不幸な人に対する親切なこころざし。特に、社会事業などに熱意をもっていること。慈善心。「―家」
 039  義侠  ぎ‐きょう 強きをくじき弱きを助けること。おとこぎ。おとこだて。任侠。「―心」
   水火  すい‐か 水と火。
洪水と火災。また、そのように勢いの烈しいこと。「―の難」
水に溺れ火に焼かれる苦痛。ひどい苦しみ。
互いに相容れないこと。大変仲が悪いこと。
水と火とのように極めて必要なもの
   諸賢  しょ‐けん 多くの賢人。
(多数の人に対して代名詞的に用いる) 皆さん。あなたがた。諸彦(シヨゲン)。
   末嬢  まつじょう おしまいのお嬢さん
   忽然  こつ‐ぜん (コツネンとも) にわかなさま。たちまち。突然。忽如。
   金槌・鉄鎚  かな‐づち 頭を鉄で造った槌。金属製の釘などを打ち込むのに用いる。かなさいづち。
(水中に沈むことから) 泳ぎができないこと。また、その人。
    然らしめる  しから‐し・める 〓しからし・む(下二)
(シカアラシムの約) そうさせる。そういう結果に至らせる。
 040  賑わう  にぎわ・う 富み栄える。ゆたかになる。
にぎやかになる。宇治拾遺二「又其のあたりには小家ども多く出て来て、里も―・ひけり」。
   適宜  てき‐ぎ その場合・状況にぴったり合っていること。適当。「―の処置」
便宜に従うこと。随意。「その辺のところは―でよい」
    渾身  こん‐しん 全身。からだ全体。満身。「―の力」
    所謂  いわゆる 世間で言われている。
俗に言う。
    些か・聊か  いささか すこし。わずか。
かりそめ。ついちょっと。
   尤も  もっとも 道理にかなうこと。道理至極なこと。
そうはいうものの。但し。はたまた。
    嗚呼・噫  ああ ものに感じて発する声。
呼びかける声。謡、安宅「―しばらく」
応答の声。
   輻湊・輻輳  ふく‐そう 方々から集まること。物が一ヵ所にこみあうこと。
 041  斯様  か‐よう このよう。こんなふう。
   乃至  ない‐し 数・階級・種類などを示すときに上と下との限界を示して、中間を略すのに使う語。…から…
にかけて。「三人―五人」
または。あるいは。「金―銀」
   甚だしい  はなはだし・い 普通の程度をこえている。はげしい。
   斯かる  かかる このような。こんな。こういう。
   鑑みる  かんが・みる (カガミルの撥音化。転じて、明治時代の文語文に上二段活用カンガムも行われた)
先例に照らして考える。他とくらべあわせて考える。
   所謂  いわゆる 世間で言われている。
俗に言う。
   賑わう  にぎわ・う 富み栄える。ゆたかになる。
にぎやかになる。
にぎわうようにする。にぎわす。
   寧ろ   むしろ (漢文訓読体で「寧」「無乃」の訓として用いる語) どちらかひとつを選ぶとするならば。
どちらかといえば。いっそ。
   騒擾  そう‐じょう さわぎみだれること。騒動。擾乱。
 042  該  がい かい 
 その
兼ね備える
   流石  さすが やはりそうはいうものの。なんといってもやはり。
   悄然  しょうぜん しおれて元気のないようす。
   汝・爾  なんじ 目下の人や親しい人をよぶ語。
   禽鳥  きんちょう 鳥。
   因に  ちなみに ちなみに
あることのついでに、それに関連した別のことを付け加えて述べるときに使う語。
   藁縄  わら・なわ わらのなわ
   養蚕  ようさん 繭または蚕種を生産する目的で蚕を飼育すること。
   夫夫  それぞれ それぞれ【其其】1つ1つ。
   概ね  おおむね 物事のだいたいの趣。だいたい。おおよそ
   風采  ふうさい 顔つき・みなり・言行など、立派・貧弱などの印象を与える、その人の見かけ上のようす。
   俄雨  にわかあめ 突然はげしく降り出す雨。〓夕立
   仍って  よって 前の文で述べたことを理由とする意を表す
   先鞭  せんべん 人に先んじて物事に着手すること。
   僭越  せんえつ 自分の身分や力をわきまえず、出過ぎていること
 043  忌憚  き‐たん いみはばかること。遠慮。「―なく述べる」「―のない意見」
   洵に  まこと‐に いつわりなく。ほんとうに。転じて、非常に。
「まこと」に同じ。
   慮り  おもん‐ぱかり (オモヒハカリの音便。オモンバカリとも) 思慮。考え。計略。
   而して  しこう‐し‐て (シカクシテの音便) そうして。それから。
   徒輩  と‐はい やから。ともがら。
   仮令  け‐りょう (「仮令(タトエバ)」の音読)
たとえば。たとえてみれば。
よしんば。かりに。
およそ。一体。大体。
   僅か  わずか ほんの少し。
やっと。辛うじて。
身代のごく少ないこと。みすぼらしいこと。
 044  如何に  いかに (疑問) どのようにして。
(反語) どうして(…しようか)。
   遇  ぐう 思いがけなく出会うこと。「奇―」「遭―」
もてなすこと。あしらうこと。「待―」「冷―」
   勿体無い  もったい‐な・い もったいな・し(物の本体を失する意)
神仏・貴人などに対して不都合である。不届きである。
過分のことで畏れ多い。かたじけない。ありがたい。
   颯爽  さっ‐そう 人の態度・行動などが、勇ましくさわやかに感ぜられるさま。
    件  くだん (クダリの音便)
「くだり(件)」〓に同じ。「依って―の如し」
(「―の」の形で) いつものきまりの。例の。
   沈思黙考  ちん‐しもっ‐こう おもいにしずむこと。深く考えこむこと。沈黙して考えること。
   然も・而も  しか‐も そのように。さように。
なおその上に。
それでも。けれども。
   叙  じょ 順序だてて述べること。「―述」「―事」「自―伝」
(「序」に通用) いとぐち。はじまり。はしがき。
官位をさずけること。「―勲」「―位」「昇―」「追―」
 045   篤志  とく‐し 気の毒な人や不幸な人に対する親切なこころざし。特に、社会事業などに熱意をもっていること。慈善心。「―家」 
    委嘱  い‐しょく (仕事などを人に)ゆだね頼むこと。任せ頼むこと。委託。「研究を―する」 
   所謂  いわゆる 世間で言われている。
俗に言う。
   深謝   しん‐しゃ 深く感謝すること。また、ていねいにわびること。「御援助を―いたします
   盛儀  せい‐ぎ 盛大な儀式。「御大典の―」
   為政者  いせい‐しゃ 政治を行う者。
    異・殊  こと 普通とはちがっていること。同じでないこと。
すぐれていること。特別。
或る語に冠して、「別の」「他の」の意を表す語。「―国」「―思ひ」―にする
 046  大旨・概ね  おおむね 物事のだいたいの趣。だいたい。おおよそ。
   拘らず  かかわらず …であるのに。
   取敢えず  とりあえず 他のことはさしおいてまず第一に。
   夫夫  それぞれ それぞれ【其其】1つ1つ。
   委細  いさい くわしい事情・事柄。万事。
   筈  はず 当然そうなるような事情・状況。
   呻吟  しんぎん 苦しくてうめくこと。
   尤も  もっとも 道理にかなっているようす。ただし。
   然し・併し  しかし けれども。
   雖も  いえども 〜でも。〜だけれども、しかし。たとえ〜としても。
   趣  おもむき 落ちついた感じの味わい。ようす。内容。趣旨。
   所謂   いわゆる 世間で言われている。
俗に言う。
   大喝  だいかつ 大声でしかりつけること。その声。 
   又・亦・復  また  (「股」の意から)
再び。二度。
同じく。ひとしく。
ほかに。別に。別の 
   漸く    ようやく しだいに。だんだんと。
しばらくたって。
おもむろに。ゆっくりと。
やっとのことで。かろうじて。
   取縄・捕縄  とり‐なわ 太刀のさやにつける緒。おびとりがわ。
罪人を捕えてしばる縄。はやなわ。 
   鉈  なた 短く厚く、幅の広い刃物。薪などを割るのに用いる
   鋸  のこ 「のこぎり」の略。「糸―」 
   黄綬褒章ウ  おうじゅ
    ‐ほうしょう
業務に精励して人々の模範たるべき者に与えられる褒章。黄色の綬で佩用。
    紅綬褒章  こうじゅ
    ‐ほうしょう
自己の危難を顧みずに人命を救助した者に与えられる褒章。紅色の綬で佩用。 
    緑綬褒章  りょくじゅ
  ‐ほうしょう
褒章の一。孝子・順孫・節婦・義僕など、徳行卓越なもの、また実業に精励したものに与えられ
る。緑色の綬で佩用。
   紫綬褒章  しじゅ
  ‐ほうしょう
学術芸術上の発明・改良・創作に関し、事績著明な者に与えられる褒章。
   藍綬褒章  らんじゅ
  ‐ほうしょう
褒章の一。教育・衛生・殖産開発などの事業を興し公衆の利益に功績著明な者、または公共の事
務に勤勉し労効顕著な者に与えられる。藍色の綬で佩用。
   紺綬褒章  こんじゅ
  ‐ほうしょう
公益のために多額の私財を寄付した功労者に与えられる褒章。
   匹夫  ひっ‐ぷ 一人の男。
身分のいやしい男。また、道理に暗い者
   叱咤・叱  しっ‐た 怒気をあらわして大声でしかること。しかりつけること。「―激励」
   些か・聊か  いささか すこし。わずか。
へりけるを」。「―参ったよ」
かりそめ。ついちょっと。
(下に否定の語を伴って) すこしも。
   几帳面  きちょう‐めん 〔建〕面の一。方形の角を撫角(ナデガク)に削り、その両側に段をつけたもの。もと几帳の柱に
多く用いたからいう。
物事をすみずみまで気をつけ、きちんとするさま。「―な性格」
   所詮  しょ‐せん 〔仏〕経文などによって表されることわり。表す文句の能詮に対していう。
詮ずる所。つまるところ。結局。(副詞的にも用いる) 
   金輪際  こんりん‐ざい 〔仏〕地層の最下底の所。無限に深いという。金剛輪際。真底。
物事の極限。
(多く、あとに打消を伴って) 底の底まで。どこまでも。とことんまで。断じて。
 047   開陳  かい‐ちん 意見などを申しのべること。
   斯く・是く  かく こう。このように。この通りに。かように。万一
    叫  きょう 大声でさけぶこと。「―喚」「絶―」 
   令  りょう  (呉音)
法律。おきて。「律―」
命令する
   至当  し‐とう 至って当然なこと。至極適当なこと。
   湛水  たんすい 水があふれる
   沖天・冲天  ちゅう‐てん 天に沖すること。高く空にのぼること。「意気―」
 048  些か・聊か  いささか すこし。わずか。
かりそめ。ついちょっと。
(下に否定の語を伴って) すこしも。
    勿論  もち‐ろん いうまでもなく。無論。 
   乃至  ない‐し 数・階級・種類などを示すときに上と下との限界を示して、中間を略すのに使う語。…から…
にかけて。「三人―五人」
または。あるいは。
      所以  ゆえん (故ニナリの音便形ユヱンナリに起る語) いわれ。わけ。
    祟る  たた・る 神仏・怨霊・もののけなどが禍いをする。罰をあたえる。
害をなす。また、したことが害となって悪い結果をもたらす。
   同衾  どう‐きん 一つの夜具の中に共に寝ること。特に、男女の関係にいう。ひとつね。ともね。 
     該    がい・その・この  かねること。広くそなわること。「―博」
てはまること。「―当」
問題になっている事物を指していう語。その。この。「―地」「―事  

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